RDクリニック院長で医学博士・北條元治 著『保湿とUVケアだけが美肌をつくる』を読みました。
皮膚科医さんや、お医者さんの美肌本をみかけると、ついつい読みたくなります。化粧品はたくさんありすぎて、指針となるものがほしくなるんですよね。
『保湿とUVケアだけが美肌をつくる』の著者、北條元治氏は男性医師で肌の専門家。
●ペンシルベニア大学で肌(皮膚)の再生医療である培養皮膚を研究
●2005年、培養皮膚を肌の再生に応用する専門の医療機関 RDクリニックを開設
●2500件以上もの女性の肌なやみを解決(本をかいた2012年現在)
とにかく、美容皮膚の専門家とのこと。本の内容をまとめると、先生のいいたいことはタイトルに集約されていてですね、美肌をつくるには「紫外線対策」「保湿」が一番大切ということでした。
本で勉強できたことの内容まとめでーす!
「高価な美容液よりも、シンプルな保湿を(P43)」
・美肌を考えるうえでの対処法として
「細胞の老化が加速する30歳以降は、睡眠不足は特に注意する」寝る時には肌もやすませる。
「重要なのは美容液で細胞を活性化する、あるいは水分を補給するといったことよりも、保湿によって肌の表面の水分を正常な状態で保持すること」
・保湿クリームはなんでもよく、油分を顔にぬります。お肌がよわいひとはシンプルな馬油もよさそう。
・栄養分を補給するのではなく、肌の「保護」という意味でのスキンケアをしてほしい。外部の刺激から肌を保護するのに一番いいのは「保湿」です!
・美白よりも保湿を考える
老化をおくらせる日焼け止めUV!
老化はだれにでもやってくるし、いくら高いコスメをつかってもくいとめられません。肌の専門家・北條元治氏は「老化をおくらせるコスメは紫外線対策と保湿だけが有効」だとかかれています。
北條元治氏がすすめているのは「紫外線反射剤のはいった化粧品(ノンケミカル日焼け止め)」
紫外線防止化粧品(UV)の種類はたくさんある。
おすすめの紫外線反射剤は成分表に「酸化チタン」「酸化亜鉛」「酸化セリウム」「カリオン」「タルク」とかいてあるもの。これは紫外線を皮膚の表面ではねかえす作用があります。
欠点として、ぬると白っぽくみえやすい。(なのでUV乳液などをつかって、ファンデーションを上にかさねてカバーしたほうがよさそう。)
一方で、紫外線吸収剤は肌の表面に紫外線をとりこむことになるのでおすすめはしない。紫外線吸収剤は成分表に「オキシベンゾン」「t-ブチルメトキジベンゾイルメタン」「メトキシケイヒ酸オクチル」「パルソールA」「メギゾリルSX」
紫外線吸収剤は、それらの成分が紫外線を吸収して、肌のおくへ紫外線が浸透するのを拒みます。
「保湿で肌のバリア機能をたもち、「紫外線反射剤」で紫外線をはじきかえす。この2つこそが、肌の表面からアプローチするスキンケアでなによりも重要といえます(p54)」
顔面マッサージ機はNG!やさしく手でおこなおう(P23)
(注※ここでいう「美顔器」は、物理的に肌をのばす器具のこと。家庭用フラクショナルレーザーだったり、イオン導入機などはあてはまらないです)
・シワは手でマッサージすると、細胞の位置がずれてくる。肌がもとにもどるようにひっぱってあげることを何日もつづけていれば改善する。
・マッサージはあくまでも手でやさしく。
・顔面をマッサージするときに器具をもちいると、肌の細胞が刺激にさらされつづけてしまうのでよくない。
・顔をつよくこすると、肌組織がダメージをうけ、色素沈着をおこしやすくなる。
オーガニック安全神話(p86)
「オーガニック化粧品だから“かゆくならない”という安全神話はありません」
・アトピー性皮膚炎の患者さんのなかには「オーガニック化粧品」を愛用している方がいる。が、そのせいで逆に肌を悪化させてしまうこともある。
・アトピー=先天的に肌の状態が過敏でアレルギーをおこしやすい
・オーガニックは肌にパーフェクトではない。合成保存料がはいっていないということは、成分が変質しやすいということでもある。
「化学物質は人体に影響をおよぼし、自然のものは体にいい。このロジックはアレルギー体質の人にはあてはまらないのです」
例)うるしの木で肌がかぶれる。花粉症はスギなどの花粉が原因。カニや蕎麦でじんましんや喘息がでる。ビタミンCで肌によいはずのレモンの輪切りを顔に直接のせると強い酸が肌の角質層を破壊しすぎてしまう…など。
「特にアトピー性皮膚炎のひとの肌は、そもそも表面の角質層が破壊されています。肌の奥にある免疫細胞が終結しているのですが、表面のバリアがこわれているため、わずかな刺激に対してもかゆみの原因をひきおこす。
オーガニックであっても肌には“刺激”としてつたわってしまうのです。最も大切なのは、刺激をさけて炎症をとめること。化粧品をなるべく使用しないで肌の健康をとりもどすことが先決(p90)」
「オーガニック化粧品=安全、という考え方は肌が敏感なひとほどすてる」
・アトピーの人は安全神話にもとづく商品選びではなく、自分の肌にあったものをえらぶように心がけましょう。
シミ取りについて
「化粧品のシミに関していえば、紫外線と老化のシミにはほとんど効果がありません(p132)」
「シミとりではなく、“シミ避け”を実践してください。それこそがシミの悩みから解放される最善策だと私はおもっています(p133)」
きれいな肌を維持できない本当の理由(p133)
「細胞の老化は30代以降加速する!」
・50代や60代のなかには若々しいお肌のひともいる。が、いくらファッションなどで誤魔化しても10代にはみえない。
・人は細胞分裂をくりかえして、つねに新しい細胞といれかわっていく
・ところが、この細胞分裂もある時期がくるとへってくる。それが「老化」
・細胞分裂が少なくなってくる=老化の理由はまだきちんとわかっていない。仮説として“一生のなかで細胞分裂する回数がきまっているのではないか” “生きていると細胞分裂にかかわる遺伝子がきずつくためではないか”というものがある。
・いくらアンチエイジングをしても「老化」からはのがれられない
・日常生活を健康にすることが大事
「肌にいい食事」おしえます(p151)
・肌の細胞がはたらくために必要なのはタンパク質と必須アミノ酸
・食事でとる必須アミノ酸…トリプトファン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・トレオニン・バリン・イソロイシン・ロイシン・ヒスチジン
・乳製品にふくまれるアミノ酸「チロシン」は肌の弾力とハリのもと。
・ビタミンC…コラーゲンの生成、メラニン色素沈着をふせぐ
・ビタミンB…肌の新陳代謝をたかめる
・ビタミンA…肌の免疫機能を正常にみちびく
・ビタミンE…肌の血液循環を改善
・亜鉛&ミネラル…肌の再生をうながす
・色素細胞(シミのもとでもあるが、この細胞が活性化されないと白髪がふえる)…DHA(イワシ・ブリ・サンマ・サワラ)
40代は美肌をキープするための勝負年代!
最後に年齢別の美肌キープアドバイスがのっていました。きになる40代むけアドバイスをよんだところ…
「40代 美肌を維持するための勝負年代に突入しました(p185)」
・カサカサしているようならすぐにオイルやクリームで保湿
・シミやシワが生じやすくなるのが40代
・しっかり保湿と強い紫外線はさける。真夏は帽子や日傘、長袖シャツを。
・肌が露出する顔・手はUVカット化粧品をぬる
・40代になると、顔だけでなく、背中や腕、脚にもシミが; 全身の肌細胞をまもりましょう
・大きすぎるストレスは肌の細胞の老化をはやめる。テレビドラマをみるなどちょっとした息抜きをみつけて。
・40年代の後半には更年期や生理不順がやってくる。女性ホルモンのバランスがくずれると肌の細胞組織が破壊される。婦人科の先生に相談を。
+ + +
これまで数冊、別の皮膚科医さんの書いた本もよんできました。みなさんそれぞれ主張はありますが、どれにも「保湿と紫外線対策が美肌の基本」というのはかわりません。
私もきっちり保湿とUVケアの基本をおさえて、エイジングケアしていきます。
さあ、美人肌になりましょ☆(ゝω・)v
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